8年前、56才の時に、S字結腸癌になり、手術をしました。半年間の、しんどいしんどい抗がん剤の点滴治療を克服したあと、半年ごとの検査を5年間、無事に終了し、「5年経ちました。もう大丈夫、これから再発率がぐっと下がります。」と言われたのに、8年後の昨年4月、S字結腸のすぐ下に直腸癌が再発しました。(みなさん、健康診断 受診しましょうね。)
4月に手術をし、患部、子宮、両卵巣を摘出。人工肛門になりましたが、手術後、6ヵ月で、もともとの予定で、人工肛門を閉じることになりました。つまり、直腸手術後、肛門が、以前と同じように働くようになったのを見極めて、元通り普通の肛門を使う、「人工肛門閉鎖術」を、昨年10月に、受けました。
人工肛門の間は、もちろん、便意はなく、3時間ごとくらいに、トイレに便を捨てに行く。ストマパウチから、便が漏れさえしなければ、楽と言えば楽。最初の1ヵ月くらいは、漏れにヒヤヒヤしましたが、漏れないパウチ(種類がいろいろあり、個人に合うかどうかは、試行錯誤)にしてからは、ま、快適でした。ただ、3日に1回、パウチを交換しますが、同じパウチを同じ場所に貼りつけるので、もともと皮膚が弱くアレルギーもある肌が荒れ、おへその横が、かぶれてかゆいかゆい。ちょうど、かぶれ出した頃に、元通りにする手術だったので、ホント良かった。
で、元通りの肛門にはなりましたが、大腸がきっとずいぶん短くなったからか、ウンチの都合が、非常に悪い。1日にウンチ、最高15回。もうへとへと。しかも、便意と実際の連携がうまく行かず、何度か間に合わず、失敗。情けない。(人口肛門でストマパウチから漏れるのも、情けないと思ったけど)事前の予測もつきにくい。自宅や職場なら、まだ、トイレが近くにあり、余裕があるが、(それでも失敗したが)外出がままならず、憂鬱。しかも、夜中も、おかまいなし。夜中の1時から3時の間に5回もトイレに行ったら、いまどき、寒いし、睡眠不足やし。
何度も行くから、だんだん量も少ないけど、少ないからと言って、トイレの紙も水も少なくて済むわけじゃなし、同じだけ使うし。
1年くらいして、若干、回数が落ち着くようになるかも。とは言われました。それまで、付き合うしかない。
次回は、もっと楽しい話題を。
2015.1.20
久保秀美