光が物体に反射したことを感知できる器官を持ち、しかも波長の違いによって形体や色を識別できる能力が備わっている。こんな言い方をすると何のこと?と思ってしまうが、人間の目の機関、性能をことばで説明すると、こんな感じになるかしら。
では、それ以外の機能では、自分の発する音の反射によって、物の形状や距離感を感知することができる。(目は、ほとんど見えない)こうもり、イルカ
以前、テレビで、生まれつき、目の見えない人が、手術によって、見えるようになり、物の識別をする場合、最初は、手で触って、確認している様子が映っていた。触ってしか、物を認識したことがなかったから。
動物では、獲物や、敵を、触って確認していたんでは、確認できたときには、もう遅い。獲物には逃げられる。敵には、襲われる。「見る」「聞く」「嗅ぐ」などの、距離があるうちに感知できる器官でなければ、発達しても意味がない。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚が、五感。人間に備わっている感覚。
それ以外の感覚・知覚能力に名前がないから(ないはずないか?)、説明しにくいが、昆虫が種の保存、生殖に必要な、異性を感知する(フェロモンを感知する)器官。また、魚の側線は、水の抵抗を感じて方向を決め、獲物も感知する。距離感を触覚で感知して、進めるかどうかを判断する昆虫。
きっと他にも、知られていない、人間にはない能力を持っている生き物はいる。
面白い。
2012.8.7
久保秀美