憲法論議が盛んになっている。そのこと自体は、重要な事だと思う。
しかし、今、9条を変更して戦争のできる国にしてしまおうとするのは、アカンやろ!大反対!!!
自民党改憲草案というのが、出ている。非常に危ない。危機感を持って対処しなければならない。
憲法は、アメリカから押しつけられたものだとか、日本の意思ではなかったとか、自衛隊は、合憲なのか、違憲なのか、とか、天皇制や平和主義やらが、何かと話題になり、気になっていたが、改憲案が出てから、改めて、現行憲法前文を読んでみて、震えるほどの感動を憶えた。
日本人として、日本のことを考えるだけでなく、人としての平和や安全を願う決意を語り、崇高な理想を掲げている。そのことが、国の最高規範・憲法に盛り込まれていることが、すばらしい!
改憲案では、前文で、日本の固有性を強調し、「国」を愛する意識を喚起しようとしている。今まで、自分たちが、産業の発展を促したがために、忘れさせてきた、家族や地域の和を、意識させようとしている。家族や地域が、自ら、その意識をすることは、重要だが、国が、それを強制するのは、間違いだ。
学生の時に、憲法の授業で、「法律は、国民を縛るものだが、憲法は、国を縛るルールだ」と聞き、感心したものだ。(中学、高校でも憲法は習っただろうし、法律を勉強しようと思ったにもかかわらず、大学で、憲法の授業を受けるまで、国を縛るルールだという認識がなかったのは、どうかとも思うが…。)
(そう言えば、学生運動、デモ、内ゲバ 盛んな時期だったが、憲法の授業で、「自衛隊は合憲である」との教授に、学生が大声で反発していたのを思い出す。授業は、何度も中止され、教授は吊り上げられ、バリケード、ロックアウトに遭った。)
国を縛るルールである限り、個人の愛国心を強制するのではなく、国は、人を個人として尊重すべきであることを明記すべきであろう。(だからと言って、決して「愛国心」を否定しているわけではない。私は愛国者だ。)現行憲法も改正憲法も13条で、人として尊重されるべきであることを規定はしているが、微妙に違っていて、「公共の福祉」と「公序良俗」の違いがある。どうやら、大きな違いらしいが、まだ、わかるほど、調べられていない。研究しておきます。
また、「家族や地域」と「個人」とを対照的に述べるなら、私たちは、今まで、ケア(子育て、看護、介護)を家族や女に押し付けてきた。それによって、社会的に不平等が生じ、社会システムにほころびが生じた。
それを正し、ケアを社会化するために、「自立を支える」サポートを、サポネは、事業として始めた。個人を個人として尊重する。家族も、家族としてではなく、個人として尊重されるべきだ。(もちろん、個人が家族を大事に思う気持ちは、大事だが、それは別の問題だ。)
教育基本法が改悪され、国民投票法が成立し、集団的自衛権行使が合憲になりそうで、憲法96条が改悪されそうで、そして、とうとう憲法9条が改悪されてしまうゾ!うかうかしていたら。
意識して、憲法を守ろう!
久保秀美