燕 2009.6.16
母の住んでいる、(私も、以前15年間住んでいた)家に近い阪急中山駅に、今年も燕が巣を架けた。
以前は、駅長の方針・キャラクターに因るものか、やたらと巣を落としていた時もあった。確かに、糞を落とされ、服が汚れたんだろうが、設計・施工を一手に引受け、汗水たらして?せっせと、作り上げた家を、カリカリ途中で掻き落とされて、燕もさぞかし悔しい思いを…(許せん!)
その後、架けられたら、仕方がないので、巣の下に、糞が落ちてもいいような、ダンボールで作った受け皿をつけるようになった。
2週間に1回くらいしか、行かないので、①架けはじめ②子育て③巣立ち④2度目の子育て。のような、サイクルで見ることになる。
未熟であることの例えによく言われる、クチバシの黄色いヒナが、親がえさを運んで来たときに、ピーピーと大きな口を開けて、叫んでいる。
そのうちに、ヒナが育って、巣が狭くなり、落っこちるヤツも出てくる。運が良ければ、拾われて、巣に戻されるが、死んでしまうのもいる。残念だが、それは、それで、自然のことで、仕方がない。
母の若い頃、岐阜の田舎の母の家では、大きな家の土間に燕が巣を架けたそうだ。朝になると、「早く大戸を開けろ」とチーチーうるさかった、という話を聞いたことがある。
巣立ちは、やはり感動的だ。今、飛ぶぞ、今、飛ぶぞ、何度か躊躇して、飛んだ!
でも、えさは、まだ、自分で取れないので、親が運んでくる。
そして、晩夏のある日、全員集合!100羽以上、電線に集まっているのを、見たことがある。
はるか南の空に向かって旅立ち。
今年も、がんばれ!
久保秀美