阪神大震災から18年の月日が流れました。当時2歳だった子どもが成人してしまうほどの時間というのを聞きました。私の妹が今年ちょうど20歳になるのでわかりやすい例えだと実感します。
当時15歳、中学3年生だった1月17日の記憶は今でも鮮明に覚えています。その日がちょうど学校の実力テストのある日で、朝早くに起きて少し勉強しようとしていました。起きたのは午前5時45分。地震の起きる1分前でした。目覚ましは6時にセットしていたので、今でもなぜ地震前に目が覚めたか説明がつきません。もうひとつ説明できないのが、いつも自室のベッドで寝るのですが、その日に限って居間で寝ていました。
晩強をはじめようかと思い立ち上がろうとしたとき、5時46分52秒、阪神大震災が始まりました。地鳴りがし、その直後の大きな揺れが来たのを覚えています。揺れた時間は20秒ほどだったらしいですが、もっと長い時間揺れていたように感じられました。
部屋の照明は大きく揺れ、棚から食器が流れるように落ちて割れ、テレビ台が動いていくのも見ました。母親が妹たちを抱きかかえるようにして居間に駆け込んできた姿は今でも忘れられません。
家の中の状況を母と確認した時に驚きました。自室のベッドにタンスが倒れていました。先に書きましたが、その日だけ居間で眠っていた私は怪我をすることはありませんでした。もし自室で寝ていたらと思うとぞっとします。地震から1ヵ月ほどは家族全員で居間に布団を敷いて寝ていました。余震も多く、いつでも家族みんなで避難できるようにと。
地震直後、テレビをつけると神戸の惨状が映し出されていました。この地震で多くの人命が失われたことを今思い出しても悲しくなります。
今思うと阪神大震災からの復興はかなり早かったと思えます。瓦礫の山も、倒壊した家も2・3年でほとんど見かけなくなった気がします。そして18年の月日が流れ、震災があったこともわからないぐらい復興し、以前よりきれいな街並みになっています。
もうすぐ東日本大震災から2年の月日が過ぎようとしています。震災直後から阪神大震災での怖かったことを思い出し、被災された方々が毎日怖い思いをしているのだと思われます。余震が起こるたび不安になり、夜も深く眠れず、連絡の取れない知人のことを心配したりなど、精神的にも肉体的にも苦しい思いをしていたと思います。
もう2年も経ってしまった。復興は進んではいるものの、決して早いとはいえる復興ではなく、まだまだ苦しい生活を送っている人が多いと聞きます。
これからもまた震災が起こるかもしれません。その時に一人でも多くの人命を守れるよう、防災に関する知識を広めていこうと考えています。「知っていてよかった」そう思えるような防災の技術や知識をこれからも多く取り入れ、多く伝え、多く実践していこうと考えています。
来月、2月27日水曜日にサポネの家で防災訓練を行う予定をしています。今回は防災グッズの使い方・選び方。手作りでできる防災グッズなどを教えていこうと考えています。興味のある方はサポネスタッフかサポネの家にご連絡ください。日時や内容に変更がある場合があるのでご了承ください。
サポネ防災担当 防災士 阪口