海外個人旅行先にて、不幸にも事件に巻き込まれ故郷の家族が安否を祈るニュースと
展開する自己責任論。そんなニュースを見る度に、"彼らはかつてのあたい" だと
夜な夜なフラッシュバックに震え寝付き悪く迎える朝があります。
そんな、流浪でヒッピー寅次郎な東南アジア安宿専門単身トラベラーのトラブル昔ばなしー
カオサンロード@バンコク 世界中の汗垢ヨダレが染み込んだ硬いベッドで跳ね回る、無数のノミウジゴキブリ変な虫。牢獄風ドミトリーまさかの男色に襲われ、死を覚悟
ベンガリートラ@ヴァラナシ ヒンドゥー聖地ガンジス川たらふく飲んで、赤痢にチフス。上から下からの垂れ流しの熱病に死を覚悟。
36ストリート@ハノイ 現地到着15分後流しのタクシーに乗り込み、ボラれてホールドアップ(文字通りお手上げ)、高速ど真ん中で払い腰決められ死を覚悟。
アンナプルナ@ヒマラヤ山脈 ガイドなし装備なしスキルなし初めて叫んだ、Anybody help。極寒真夜中死神手招き、死を覚悟。
税関取調室@関空 手荷物の少なさ汚い風貌に怪しまれ、泣く泣く靴下中敷はがされボディチェック、(だから、無実だ!)夢の終わりに生を実感。
早くも九死に九生得すぎた、無謀な旅にも出発前に必ずする事がありまして、『帰国予定日過ぎれば、諦めてください』と母への申し送りと、それ用の写真を自ら準備。
(今に思えば親不幸もん、何も言わんウルトラな母の愛)
俗言う手垢まみれの自分探し。拾って集めてこねくり回し拵えたのは、捨てたはずの浅ましく自己愛たっぷり垢人形。こんな旅に人生サボった20代。なんちゃら矢の如し!
そんなトラベルとトラブル、同じ語源ではなく、トラベルの派生がトラブル。つまりは旅には事故がつきもの。情報収集大前提でいかに冷静な判断で諦める事ができるか、スリルとリスク。冷静と情熱の間ってやつで。
ただ、困った事にこのトラベル、成功体験を重ねる程 ガードが下がり判断を鈍らせる。
独り旅特有の、一人辿り着いたという万能感、咥え煙草の高楊枝侍ばりに肩で風切る傲慢さ。治外法権に風呂敷広げる不良外国人ぷっりが、甘い黒い罠を招きいれトラブルへと変えてしまう。やっぱ身から錆びーの自己責任しかない
これまで安宿のフロント掲示板で各国顔写真入りのミッシングリストを見てきた、ただの運だけで。
旅する同志互いの無事を祈る、刹那い出会い別れを繰り返す流れ者と知りながら。
欧米人のパッカーに別れ際よく言われた言葉。
good luck! god speed!!= いい旅しろよ!(神のご加護を!)
一時下手に真似して使ってみたけど、聞き返され赤面したのも思い出。
自由な旅に憧れて(そもそも、不便の孤独しかねーし)
夢ある新婚恋人友人の共有の思い出作りなら、覚悟なしの旅なんてしちゃいけない。
ツアー一択、安全買って安心に楽しもうじゃないか。
これから迎える夏旅レジャーアウトドア。
どうか皆様安全に!ゴッ!スピィー!!
私的な戒め映画ご紹介
実話サバイバルムービー
『127時間』あーこれ、俺だ
教訓
一人遊びの落し穴、単身でふらつく場合なら行き先くらいの伝言を
(明日は鷹尾山クライミング予定す)
ナカターニでしたー。なげーわ。