利用者さんと長い長い散歩をする。歌が大好きな人だ。少し前まで、人通りの少ないところで一緒に歌っていた、恥じらいがあったのだ。しかし最近はどこでも構わず思い付いたら歌う。
日差しは暖かい、銀杏の葉っぱやなんかは黄色やオレンジに染まり、青い空によく映える。気持ちよいな〜。サザンカ、サザンカ咲いた道、たき火だたき火だ落ち葉たき〜と歌う。利用者さんもすぐに乗ってくる。公園だとかなり大きな声をだす、気持ちよい。ストレスが溜っているのか、少し気になるが構わない。デュエットを歌うようにお互いの笑顔をみて歌う、楽しい。
流行りの歌についていけないオバサンとなり、最近やたらとナツメロが好き。そして利用者さんと童謡を歌うと懐かしい気持ちが湧き出てきて、なかなか良い。
本屋に行き、童謡の本をみる。今のは音楽が鳴る。あぁこんな歌あったなとまたまた懐かしむ。
家に帰る頃は夕焼けも終わるころ。濃い青、薄い青、ピンクやオレンジ、白色の空のグラデーションが本当に美しい。その空にうすい三日月とキラキラ光る木星と金星がみえた。絵本の世界だ。
人手が足りず、忙しさでホント心荒みそうになるが、仕事しながらまた癒されることもある。
I原さんは介護をして「ライフ イズ ビューティフル」を実感したと言ってくれた。コミュニケーションと日常生活を積み重ねていく幸せを感じることができる介護。とてもよい仕事だと思うのですが・・・
今日もテレビで介護業界の厳しい状況が取り出されていたな〜。そんな中でも、ポジティブシンキング、ポジティブアクション、報われる時はくるのかな〜諦めたらアカンよね。
さんじょう