歯医者に行き歯科衛生士さんにきれいにしてもらう。いつも思うが歯医者で働く女性は美人が多い気がする。美しく手入れの行き届いた歯とか眉とかを眺めながらすごく憂鬱になる。なぜなら叱られるからだ。歯をちゃんと磨きなさいと言われる。明らかに年下の人から自分のダラシナサを口を空けながら指摘される。歯磨きに大切な2ヶ条を説かれる。治療が終わって口を閉じホッとする。と驚いたことにさっきの2ヶ条を言えと言われる。口を開け、嘔吐に耐えながら聞いていたので何も覚えていない、優しく叱られる・・そしてうなだれる私・・。
37歳になっていろいろ経験し、ある程度の海や山を乗り越えてきたつもり。こういう時どーゆーキャラになったらよいか迷う。ガハハと笑って「忙しーし面倒だから無理〜(丁寧な歯磨きについて)」と明るくごまかすか「えらそうに言って〜アンタは歯をきれいにしてくれたらいいんだよ〜」と明るく怒るかしたい、が、できない。結局イジイジしながらやりすごしてしまう。
障害者の人を子ども扱いする人がいる。特に知的障害者で重度と言われる人に対して。そーゆー私も、声のトーンが変わったりするが、その人が持っている空気感を大切にしつつ大人としてコミュニケーションするよう心掛ける。なんだか無邪気にみえる知的障害者の方でも大人として接していると急に覚めたような口調で「違うねん」と言ったりする。実はいろんなキャラクターの引き出しを持っているのだ。その人の隠れた引き出しを見付だし新たな感覚や才能みたいなものを発見するのは楽しい。介護でそれがすごく重要な時もある。
叱られて、うなだれて、でも実は最近、歯磨きにはまっている私。自分の歯はもちろん、障害者の方の歯磨き介護にも腕をあげようと頑張っている。技術をあげること、向上しようとすることは楽しい。たまには叱られないとね。えらそうに口ばっかりの大人になりたくないな〜と昔思っていたな。でもついつい説教や文句ばっかり言いたくなる今日この頃、あーアメマ〜。
さんじょう