映画「ドラゴンタトゥーの女」が、公開されている。
私は、原作(もちろん、日本語)を読み、テレビドラマ「ミレニアム・第1部 ドラゴンタトゥーの女」「第2部 火と戯れる女」「第3部 眠れる女と狂卓の騎士」を見ました。(スウェーデン語で日本語字幕の。)夜中に、ぐいぐい引き込まれる勢いで。
事務所では、私が「おもしろいで」と言ったので、原作を読んだ人や、原作を読んで、映画(ハリウッド版)を見た人や…。
推理・ミステリーのおもしろさもさることながら、社会派のメッセージ(女性への暴力を絶対に許さない。とか、自分を貫く女性の強さとか)も強烈だし、原作者スティーグ ラーセンの人生のドラマチックさも興味深い。世界中での爆発的人気と大反響、売上を見ずに亡くなった。彼と一緒に考え、作り上げた女性は、籍が入っていなかったので、一銭ももらえず(もちろん、自立しているから、そのことを決して不満に思っているわけではない、と私は勝手に信じている)、お父さんと弟が莫大な財産を引き継ぎ、その後も生活様式を変えようとせず、田舎で質素に暮らしている。(お金は、何に使っているんだろう?)
主人公のリスベット サランデルが、特異な生まれであること(どう特異であるかは言わない。第3部でしかわからない。)、特異な才能・技術(瞬間映像記憶能力)の持ち主であること、超・優れたハッカーであることなどを差し引いても、あこがれてしまう生き方。他人の目を一切気にしない、常に自分を持っている、顔中にピアスをし、背中に大きなドラゴンの入れ墨がある。誰にも頼らず、自分は自分で守る。
強く生きたい。
是非、3部とも読むなり、見るなり(ハリウッド版は、2、3部は、まだ製作されていない。)してほしい。 久保秀美